化粧水が浸透しない

美容部員をしているころ、50代以上のお客様から、
”化粧水が浸透せず、いつまでも肌の上に残るの” 
”化粧水を変えた方がいいのかしら?” と、相談されることが多々ありました。

どんなふうに化粧水をつけていますか? と確認するとほとんどの方が
手のひらに500円玉程度を取り両手になじませ顔にのせると。
箱の裏にも書いてある通りのつけ方で間違えていませんよね。

ではなぜ浸透しにくいのか・・・。

加齢によってターンオーバーが乱れ角質層が厚くなっていたり、
潤いが不足していたり、睡眠不足も関係あったり…と様々なことが考えられます。

角質をオフすることは大切ですが、肌がゆらぎやすい年代の私たちが、
昔と同じように角質対策をすると、あっという間に肌状態が悪くなることもあります。
だから日々のクレンジングや洗顔は今まで通り優しくおこない、
化粧水も今使っているもので十分なので、

化粧水のつけ方を変える事をおすすめしていました。

これまでのように一度に500円玉サイズの量を手のひらに出さず、
少量ずつ、一円玉くらいの量を手に取り、何度か重ね付けします。

1度目は、あっという間に浸透して化粧水をつけた感覚もないと思います。
そして2度目も1度目と同じく、一円玉サイズの量をつけます。
それがしっかり浸透したら、3度目、4度目…と同様に繰り返し重ねます。
多分、4度目あたりから肌表面がもちもちして肌につやが出て、
お肌が手のひらに吸い付く感じになると思います。

これが、”もう化粧水はつけなくていいよ” の合図です。

え~、何度も重ね付けなんて、忙しいのに無理!と言われることもありましたが、
浸透せず肌の上にいつまでも残り続ける化粧水を、ぺたぺたくるくるし続けるより
ずっと肌負担もなく、実際は時間もさほど変わりません。

そして何より。
化粧水がしっかり馴染んでいるので、そのあとに使う乳液やクリームの浸透が良く、
日中も潤いが続いて化粧崩れがしにくくなって、良いこと尽くめなのです。

化粧水に限らず、肌にのせるときの注意点として、
こすらず、手のひらや指先も使って優しく抑え込むように、が基本です。
顔の表情が動くようなつけ方はNGです。
摩擦はシミや肝斑、しわやたるみの原因にもなるので気を付けたいですね。

化粧水は今のまま、今日からつけ方をちょっと変えるだけなので、
もし、同じように感じている方がいらっしゃいましたら、
ぜひぜひ試してみてくださいね。


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